知育系の習い事、次にくるのは? 国語力を養う習い事にニーズのきざし

子どもに取り組ませた方がいいのかなと思いつつも、ちょっととっつきにくい「知育」の世界。知育玩具や教材を使って家庭で取り組む方法もありますが、習い事としてはどのようなものがトレンドになっているのでしょうか。ヒューマンアカデミーで児童教育の分野に携わっている神野佳彦さん(全日制教育事業部 児童教育事業本部 チーフマネージャー)に聞きました。

まず「知育系の習い事」ってなんだろう。

もちろん運動、芸術でなく、

また子どもが成長すると、いつかどこかで国語や算数など、得点を取るための勉強にシフトしなければならない時期が来ます。ある程度、教育意識の高い層のケースになりますが、勉強の時期が来る前に、集中力や思考力、クリエイティブマインドなど、”器(うつわ)的”なところを養っておきたいと考えられる親御さんは多いですね。

ということで、学習塾ではない習い事。
たとえば、小学生対象の「プログラミング」「英語」それから「科学実験教室」なども、直接成績にはかかわらないけれど、知的な”器”知育としての習い事が「知育系の習い事」でしょう。
実際、小学生対象の「プログラミング教室」「英語教室」は新学習要領のこともあり注目を浴びていますし、「科学実験教室」も話題に上ることが多いです。

運動・芸術などの「”器(うつわ)的”なところを養っておきたい」といった習い事と比較して、学習塾は狭義の「習い事」には不似合いだったかもしれません。
学習塾でない「知育系の習い事」として、「プログラミング教室」「英語教室」「科学実験教室」が注目を浴びるのは、学習の分野でも「”器(うつわ)的”なところを養っておきたい」というニーズが伸びてきているということでしょう。

国語力を養う習い事にニーズのきざし

どこかで絶対にくると思っているのですが、国語力を身に付けるような習い事が出てくれば、教育意識の高い方からのニーズがあると思います。

今は、英語とかプログラミングなどがこれからの時代に必要なものとして注目されていますが、子どもたちの国語力とか読解力とか、そこからくる表現力などを題材にしている習い事って、実はあまりないんです。

中でも表現力が一番必要とされる”ライティング”の能力を身に付けられるような習い事は、求められていくと思います。例えば文章を書くときに、「あの子はかわいそうだった」ではなくて「どういうことでその子がかわいそうだったのか」を表現できるなどといったことです。

今年の習い事傾向を見ていると「プログラミング教室」「英語教室」などが「習わせてたい習い事」で急伸したイメージがあります。
ただ、プログラミングにしても、英語にしても、ネイティブな言葉の理解、日本人だったら国語に対する理解が必須なんですよね。
そういった意味では、「知育系の習い事」として「国語力」が今後注目されてくる、というのはあると思います。

国語の「知育系の習い事」というと思い当たるのが、学研教室で小学生3年生以降からの読書・活用コース
「長文読解力と、表現力、活用力を伸ばす」
ということで、学習塾の国語とは違った、国語の「知育系の習い事」として、面白い展開をしていると思います。

これから「知育系の習い事」としての「国語教室」が注目を浴びてくるかもしれませんね。


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