反転学習とICTの親和性について考えてみる


この記事を見て「反転学習」ってなんだろう?と思ったので調べてみました。

Vantanは、バンタングループ全スクールのすべての授業にオンライン動画学習サービス「バンタンフリップチャンネル」を活用し、日本最大規模となる反転学習の取り組みを実施。この取り組みが一般社団法人e-Learning Initiative Japan主催eラーニングアワード2017フォーラムの「日本e-Learning 大賞」においてアクティブラーニング特別部門賞を受賞しました。

2020教育改革に関連して、「アクティブ・ラーニング」や「STEM教育」などのキーワードはよく聞きますが、不勉強で反転学習は知りませんでした。

wikipediaによると

反転授業(はんてんじゅぎょう、英語: flip teaching (or flipped classroom))は、ブレンド型学習の形態のひとつで、生徒たちは新たな学習内容を、通常は自宅でビデオ授業を視聴して予習し、教室では講義は行わず、逆に従来であれば宿題とされていた課題について、教師が個々の生徒に合わせた指導を与えたり、生徒が他の生徒と協働しながら取り組む形態の授業である。英語では、「backwards classroom」、「reverse instruction」、「flipping the classroom」、「reverse teaching」といった表現も用いられる。

要するに
「ブレンド型学習」
対面式の教室での学習に加え、オンライン配信によって提供された教材や指示を用いて生徒が学んでいく学習形態
の中で、オンライン教材の学習ののち対面式の学習を行うといった、従来の対面学習の補助としてオンライン教材を使う方法を「反転」させたもののようです。

今までの教育においては、教師が与えた問題を生徒が受動的に受け、自発的に高度な問題を解いてゆくという形ですが、
生徒が主体的に問題を発見し、自ら問題解決する過程で教師の補助が受けられるわけですね。

梅田望夫氏の「ウェブ進化論」の中で羽生善治さんが語った「学習の高速道路論」で

ITとネットの進化によって将棋の世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということです。

の結果が、中学生棋士藤井聡太四段の活躍でしょう。

自発的に学ぼうと思えば、インターネットで調べたり、インターネット上のコンテンツで一定のことは学べる時代です。
ただ自分の経験上でも思いますが、インターネット上での学習には限界があって、対面等でサポートしてくれる人がいないと、ネットの波に漂う状態になることもしばしば。
一定の知識はインターネットで得られてもそこから先を教えるという部分では、AIも含めてまだまだコンピュータでは、
熟練の教師には、かなわないと思います。

小学生向けのタブレット等を使ったオンライン学習サービスは、スマイルゼミなどがありますが、【学研ゼミ】の「まなびサポートコース」はまさに「反転学習」なんでしょうね。

インターネットが各家庭に当たり前のようにある、今。
学ぼうと思えば、それこそなんでも学ぶことができます。
でもそれに加えて、対面の教師による反転学習でより深い学習を進めてゆく。

こんなふうに、これからの教育が変わってきそうです。


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