子どもにかける教育費の話。
矢野経済研究所は10月5日、国内の教育産業市場に関する調査結果を発表した。調査は学習塾、予備校、資格専門学校などの関連企業や管轄省庁などを対象に、7月から9月にかけて実施された。教育産業市場とは、学習塾・予備校、英会話・語学学校、資格取得学校、資格検定試験、カルチャーセンター、幼児英才教育、企業向け研修サービス、eラーニング、幼児向け通信教育、学生向け通信教育、社会人向け通信教育、幼児向け英語教材の主要12分野をさす。
0.6%増とは言うものの、「教育産業市場とは、学習塾・予備校、英会話・語学学校、資格取得学校、資格検定試験、カルチャーセンター、幼児英才教育、企業向け研修サービス、eラーニング、幼児向け通信教育、学生向け通信教育、社会人向け通信教育、幼児向け英語教材の主要12分野」の統計ですので、大人向けの教育も含んだ増加率ですね。
子どもの習い事に対する金額の増加率は出ていませんが、学習塾・予備校市場を見ると、前年度比0.5%増ですので、子どもの習い事にかかるお金はそのくらいの増加率だと思います。
では、子どもの人数の変化はというと
統計局ホームページ/人口推計(平成29年(2017年)5月確定値,平成29年10月概算値) (2017年10月20日公表)
によると
15歳未満人口は1567万3千人で,前年同月に比べ18万4千人の減少
減少率としては1.16%
なのだとか。
単純に考えると、子ども一人当たりにかかる教育費が去年より1.7%ほど増えたということですね。
少子化だからこそ、子ども一人に掛けられる習い事にかかるお金が上がっているのかもしれません。
とはいえ、習い事の費用の負担感としては58.1%の保護者が負担感を感じているとの結果ですので、習い事に対する親御さんの負担は、全体的に増えているようです。
習い事費用はどこから捻出?でもみましたが、習い事にかかるお金の負担は母親の我慢でまかなっている家庭も多そうです。
そうなってくるとこれからさらに子どもの習い事に対しての、かかるお金と効果のバランスを考えないといけないのかもしれませんね。
特にかかるお金の把握。
「習い事に、どれくらいのお金をかけたらよいか」と悩む親は少なくない。世帯収入や自由に使えるお金、子育ての方針、今後子どもにどのようになって欲しいか、など考え方によって大きく変わるので、正解は人それぞれ違うだろう。“なんとなく”で、周りの友達に合わせて習い事をしていると、いつの間にか大きな金額になってしまう。子どもの習い事については「トータル」で考えることをおすすめしたい。
月謝としては安いけど、それ以外の経費がかさむ場合もあります。
スポーツなどの競技系や、ピアノ、ダンスなどの表現系など、上位に行けば行くほど月謝以外の経費がかさむものです。
子どもたちの頑張りに対するコストと割り切って、いっしょに楽しめればいいと思うのですが、思わぬ出費に頭を抱えるパターンもあるので、注意が必要です。
いずれにしても、習い事先に習い事を丸投げするのでなく、親も子どもの習い事に興味を持って、子どもの将来を考えその都度判断してゆく、というのが必要ですね。