3から6歳くらいの小さい子どもでもプログラミングができると、世界で注目されているイモムシロボット「フィッシャープライス プログラミングロボ コード・A・ピラー DKT39」
本体に動きのパーツをつなげてゆくことで、そのパーツの順番通りにイモムシロボットが動きます。
付属するパーツは
約80cm進む、前進パーツが3個
約90度、半径約30cm右に曲がる、右折パーツ2個
約90度、半径約30cm左に曲がる、左折パーツ2個
音が鳴る、発音パーツが1個
の8パーツです。
つないだ順番でその通り動くだけなので、プログラミング的には面白味が無くすぐ飽きそうだと思っていましたが、こういったプログラミング教材は「どういった課題を与えて、どう解決させ、それによって何を学ばせるか」といったカリキュラム作りが肝要。
動きが単純なだけに、やり方によってはいろいろ広がりができるかもしれません。
しかも、Amazon.co.jp 知育・学習玩具大賞のうちプログラミングやロボット系で入賞した、
が、どれも3万円前後と結構なお値段なのに比べて、コード・A・ピラー DKT39は4千円程度と格安です。
家庭での購入はもちろん、教育現場への複数数台導入を考えるとこの価格は魅力です。
さて、問題は 前進×3 右折×2 左折×2の限られた命令だけで、どんなカリキュラムを組むか。
前進×3 右折×2 左折×2というと、あまり多くの組み合わせができないように感じますが、 この7つのパーツを全部使う前提ならば、同じものがあるときの順列で 7!/3!2!2! = 210 もの組み合わせがあります。
そのあたり、高校数学で習う順列なのですが、「3つのパーツだけを使って、同じゴールに到着するコースはいくつ?」だったら低学年でも面白くできそう。
また、コード・A・ピラーは画面上のオブジェクトと違って、実際にモーターで動くもの。
モーターの個体値、タイヤの抵抗値によって、直進がしっかり80cm進むとか、右折左折がちゃんと90度曲がるかは不確定なはず。
小学校プログラミングを教育ICTの先生に聞く(後編) | ならいごとクラブで出た、ビジュアルプログラミングとフィジカルプログラミング(ロボットプログラミング)の間で使ってみるというのも面白いかも。
そんなことを考えると、プログラミングロボととしてはいささか物足りないイモムシロボット コード・A・ピラーでも、面白いプログラミング教育ができるかも。
静岡大学のプログラミング教育研究の成果に、期待です。