習い事としての“プログラミング教育”の本質

2020年からプログラミングの義務教育化を控えている現状だが、教育現場からはカリキュラムづくりや先生に求められる能力など、依然として不安や課題を多く抱えている旨の声が聞かれる状況だということも否定できない。そんな中、未就学児からの“習いごと”として、プログラミング教育の重要性が広く認識される以前から『ロボット教室』を展開してきた存在がある。教育事業大手の『ヒューマンアカデミー』だ。

『ロボット教室』大手の『ヒューマンアカデミー』責任者へのインタビュー記事です。
昨今急激に注目されてきているロボット教室、プログラミング教室の本質がうかがわれます。
特に興味深かったのはこのあたり。

―― ここ4、5年で急増した要因や背景としては、どのような社会の変化が挙げられますか?

神野 やはり、世の中がプログラミング教育を含め、ロボットなどの分野へ力を入れていこうという流れになっていますし、その流れを汲んだ習いごとも増えており、保護者の方々も意識をし始めていることが、ロボット教室が急増した一番の要因ではないかと思っています。

プログラミング教育などの関心が高くなってきているのは「理科離れ – Wikipedia」からの「理系回帰」なのかもしれませんね。
もののしくみは知らなくても、それを使えたら良いという感覚があったように思いますが、それだと行き詰る危機感があるのでしょう。

―― ロボット教室の今後についてはどのようにお考えですか?

神野 私たちが最初にロボット教室を開始した時のコンセプトとしては、サイエンスや理系分野へ興味を持ってくれるお子さんをもっともっと増やしたいということを一番に考えていました。理系分野へ興味を持つ、その足がかりになるような学びの場を作れないかということです。もちろん、理科好き・理系好きに育っていただきたいという願いは今も続いております。それに加え、自分からものごとに取り組む姿勢や、想像(創造)力、論理的思考力、ロボットを製作するなかで失敗した時にその原因をつきとめ、改善し、次に活かすという課題解決能力、そして“ロボットを作りきった”という達成感を、成功体験として積み重ねることで、自分に自信が持てるお子さんたちが増えればいいなと思っています。

習い事の中でも与えられた課題に対していかに早く回答を出すか、それを指導者が教えるといったところが少なくないと思います。
マニュアルをいかに正確に早く実行できるかでなく、これからは「想像(創造)力、論理的思考力、課題解決能力」を育てられる教育が必要になってくるんじゃないかな。


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