センター試験から共通テストはどう変わる? 学習塾の対応は?


今年も今日から大学入試センター試験が始まりました。
さて、2020年の教育会改革に伴い、現行の大学入試センター試験は現高校一年生の受験年である2019年度(2020年1月)に廃止れさ、現中学3年生の受験年2020年度(2021年1月)より「大学入学共通テスト」と変更されます。

「学入試センター試験」から「大学入学共通テスト」への変更点としては、高大接続改革の実施方針等の策定について(平成29年7月13日):文部科学省
大学入学者選抜改革について(pdf)にて公表されています。

主な変更点としては

記述式問題の導入

「学入試センター試験」ではすべてマークシート方式で実施されていますが、国語と数学に記述式の問題が導入されます。
国語:80~120字程度の問題を含め3問程度。
数学:数式・問題解決の方略などを問う問題3問程度。

英語が4技能評価へ転換

「学入試センター試験」の英語では、「読む」「聞く」のみの評価でしたが、英語の外部検定試験を活用し、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を評価するようになります。

英語の外部検定試験を活用し、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を評価。
センターが、試験の内容と実施体制を評価し、入学者選抜に適した試験を認定。各大学の判断で活用(高3時の2回まで)。
○共通テストの英語試験は、認定試験の実施・活用状況等を検証しつつ、平成35年度までは継続して実施。
○各試験団体に、検定料の負担軽減方策を講じることを求めるとともに、各大学に、受検者の負担に配慮して、できるだけ多くの種類の認定試験の活用を求める

外部検定試験に関しては大学入試英語成績提供システム基本情報|大学入試センターにあるように、現在選定中とのことですが、英語検定協会や、TOEICなどが使われることになりそうです。

この高大接続改革にあたって、2017年に試行調査(プレテスト)が行われ、問題等が公開されています。

平成29年度試行調査|大学入試センター

「学入試センター試験」から「大学入学共通テスト」へどのように変わりそうなのか、気になる方はチェックしてみてください。

あさイチの教育改革 未来に向かって学習塾の役割は?で触れた、2020年からの新教育指導要領の ”「知識を学ぶ」だけでなく、「知識を学ぶ」+「知識を使う」への転換” の方針に沿った、高大接続改革になるようです。

これに対して、学習塾などをはじめとした習い事が、どう対応していくのか。
これからの習い事選びにも、影響が出てきそうですね。


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